
抱きぐせがつくとよくないってきくけど、抱っこのしすぎは本当によくないのかな?
抱きぐせがついてはいけない⁉「自立」に「甘え」は必要です
赤ちゃんが泣くたびに抱っこしていると「甘えてしまって自立した子になれない」と言う説があります。
いわゆる”抱きぐせ”ですが、抱っこして具合が悪くなることなど一つもありません。
確かに「自立」の反対は「甘え」です。
でも実は「甘え」は「自立」になくてはならないもの。
赤ちゃんは生まれてから年間は自分で歩くこともできない、とても未熟な状態で生まれてきます。
親に完全に依存しなくては生きていくことができません。
甘えた人が自立する!自立への道は抱っこから
赤ちゃんができる唯一の自己表現が泣くこと。
泣いてママやパパを呼んで、抱っこしてもらえると赤ちゃんは安心感で満たされます。
充分に依存して安心感を得ると、今度はその世界は不自由だと感じ、自分でやる!イヤだ!という気持ちが芽生えてきます。
これが自立です。
ところが自立の世界は自由であると同時に不安な世界です。
その不安があまりに強くなると、子どもは「ママ~パパ~」と甘えてくるのです。
こうして依存と自立の世界を言ったり来たりしながら、少しずつ子どもは自立していきます。
ですから、もし十分に甘えられず安心感を得ることができなければ、自立の世界に向かうことはできません。
赤ちゃんがママを求めているのに、こたえてもらえないことが積み重なると、安心感を得られないままです。
「甘えた人が自立する」
「自立への道は抱っこから」
これが現在、専門家たちの間で考えられている正しい知識です。
説のルーツはアメリカ
今のおじいちゃんおばあちゃん世代がママやパパを育てていた時代は抱きぐせがついてはいけないとする考え方の全盛期でした。
「泣いたからと言ってすぐに抱っこしてはいけない」
「授乳は決まった時間にするもので、泣いたからといってそのつど授乳してはいけない」
このような”強制自立法”といわれる育児法がアメリカから入ってきて、日本にも大きく広まったのです。
ところがその後、アメリカではその育児法は間違いだと否定されたのですが、そのような情報がきちんと日本には伝わりませんでした。
そのため、いまだに抱きぐせがついてはいけないと考えている人が少なくないのです。
しかし今は、抱きぐせは気にせず、大いに抱っこしていいといわれています。
赤ちゃんというのは、私たちが思っている以上にスキンシップや関わりによる安心感を求めているのです。
赤ちゃんは泣くのが仕事
ミルクもあげて、ぐっすり眠らせて、抱っこもして。
赤ちゃんの欲求をちゃんと満たしていればいつも機嫌がよく、泣かないもかというとそうではありません。
「赤ちゃんは泣くのが仕事」といわれるように、どんな100点満点のお母さんお父さんでも赤ちゃんは泣くものです。
ですから、一瞬たりとも泣かせまいとしてトイレにも行けないとか、そこまでする必要はありませんからね。
まとめ
「抱きぐせがつくと甘えてしまって自立した子になれない」は間違った認識。
自立には甘えが必要不可欠です。
赤ちゃんが求めているのなら、大いに抱っこしてあげましょうね。
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