【話題作】モンテッソーリ教育×ハーバード式 集中力の重要性を学ぶ

オススメの本

「モンテッソーリ教育×ハーバード式 子どもの才能の伸ばし方」

著者は伊藤美佳さん

 

いま、脚光を浴びているモンテッソーリ教育。

学力だけではない、その子だけが持つ才能を引き出そうというもの

ハーバード大学のハワード・ガードナー教授が提唱している「多重知能地論」と掛け合わせ、本書では人が持つ「9つの知能」を通じ、その子だけが持つ才能を多角的に引き出すことを目指しています。

モンテッソーリ教育とはどんな教育理念なのか。
子どもの才能を見落とさず、引き出してあげるために親はどんなことをすればよいのか。
本書ではその答えとなる具体的な遊び方、子どもとの向き合い方が詳しく書かれており、とても学びのある本でした。

中でも私が最も感銘を受けた「絵の知能」、「感覚の知能」、「人の知能」の3つと、大きなテーマとしてあげられている集中力についての内容をピックアップして紹介します。

 

モンテッソーリ教育と9つの知能

まずはモンテッソーリ教育の基本的な考え方と9つの知能、そしてその中から「絵の知能」、「感覚の知能」、「人の知能」の3つを抜粋して紹介します。

 

モンテッソーリ教育とは

モンテッソーリ教育の基本的な考え方は次のようなものです。

子どもは自分で成長する力を持っている。
そして親は子どもの能力を引き出す存在である。
手を貸したり世話を焼いたりするのではなく、子どものそばに寄り添い、見守る存在でいること。

子どもの自立を養うのがモンテッソーリ教育の特徴。
「あれをしましょう」「これはしてはいけません」と大人が決めるのではなく、自分の頭で考え、自分で人生を選択できるような子どもの育て方です。

 

人が持つ9つの知能とは

本書で提唱される9つの知能とは、体、言葉、数、絵、自然、感覚、音楽、自分、人の知能。

どんな子どもも豊かな才能を持って生まれてきます。
子どもの才能を見逃さず、引き出すためには多角的な視点を持つことが大切です。

本書では、ひとつの知能にしぼって集中的に才能を伸ばす英才教育よりも、9つの知能をバランスよくきたえることをおススメしています。

 

クリエイティブな子を育てる「絵」の知能

「絵」の知能とは、視覚的に空間のパターンを認識する能力

赤ちゃんに何か新しいモノを与えると、手に持って何度もひっくり返すような仕草をするときがあります。
これは本能的にモノを平面ではなく立体でとらえ、空間認識をきたえようとしている証

出生直後の赤ちゃんの視力は非常に弱く、成人の約30分の1といわれています。
この視力だと30cm先が見える程度ですが、これは授乳時に母親とちょうど目を合わせられる距離にあたります
つまり、赤ちゃんは生まれた直後から落ち着く距離感を学んでいるのです。

空間認識力を高めることは、人との距離感を測ることにも活かされ、人間関係にもプラスの効果をもたらします。

 

センスのある子を育てる「感覚」の知能

「感覚」の知能とは、五感を駆使してさまざまな情報を敏感に受け取れる能力

さまざまなことを五感で感じ取る体験をしてきた子どもはセンスがよく、表現力が豊かな大人に成長する傾向があります。

センスは生まれつきのものというイメージがあるかもしれませんが、そうではなく乳幼児期からの経験、つまり五感でいろいろな情報を感じ取ってきた体験から形成されるもの。

「あの人は何をするにもセンスがあるよね」と評される人は、乳幼児期から五感をフルに使う経験を積み重ねてきたからこそ、周りの人から一目置かれるような選択ができるのです。

また、「感覚」の知能が秀でている人は人の気持ちの変化に気付きやすく、コミュニケーション能力が高いとされています。

 

コミュニケーションが上手な子に育てる「人」の知能

「人」の知能とは、他人の感情や意図、動機、欲求を理解し他人とうまくやっていく能力

この能力の高低が、コミュニケーション力や人間関係の構築に大きく作用します。
小さい頃から人と関わる経験を重ねてきた子どもは、大きくなってからも人間関係のトラブルを抱えることが少ないのです。

家庭に閉じこもっていると、子どもは両親の価値観にしか触れられません。
同年代の子どもだけでなく、老若男女さまざまな人とコミュニケーションをとる機会を作ってあげることが大切です

 

9つの知能をバランスよく育てる大切さ

ひとつの知能にしぼって集中的に才能を伸ばす方法が英才教育。

しかしどんな時代でも光り輝くことができる応用力を身につけるには、複数の知能を育てるような遊びや体験が必要です。

これからの日本は急速に変化していきます。
今ある職業が無くなってしまうのもおかしくありません。
複数の知能を組み合わせて新しい仕事を生み出すような、創造力や発送力が問われる機会が増えることでしょう。

乳幼児期に9つの知能をバランスよくきたえておくと、大きくなったときにどんな環境にも対応できる土台ができあがります

 

大切なのは小学校入学までの乳幼児期

脳科学では、3歳までに将来の能力を左右する脳の神経細胞のネットワークができあがると言われています。
また、子どもの成長過程には「この時期にこの能力が発達する」という旬な時期があり、それが6歳までの乳幼児期にあたります。

この最も大切な0~6歳の時期に、子どもが興味・関心のあるものに集中できる場面を作ってあげること。
ふだんの遊びを通じて、多くの学びを与えてあげること
そして、夢中になっていたらたとえイタズラでもやらせてあげること
これらのことが子どもの将来に大きく影響を与えます。

 

 

集中力が子どもの才能を引き出す

本書で重要なテーマとして取り上げられているのが集中力
才能を伸ばす子は集中力が違う」「才能を開花させる子はここぞの場面で集中力が働く」など、集中(力)という言葉が頻出します。

ここからは集中力について書かれたポイントをまとめていきます。

 

集中できる環境が才能を引きだす

人生を力強く生きるために親が子どもにしてあげられることは、赤ちゃんの頃から好きなことに夢中になれる環境を作ってあげること

赤ちゃんであっても、何かに集中することによって自らの才能を存分に使うことができ、心が満たされます
何かをやりきったという成功体験は自信にもつながります

こうした環境で育った子どもは、大人になってからも自己肯定感の高い人間になれます

 

フロー状態を経験させる

子どもがおもちゃに夢中になって遊んでいるときは、話しかけられても耳に入ってきません。
このように集中して完全にのめり込んでいる状態を”フロー状態に入っている”といいます

子どもが自分の才能を存分に引き出すためには、乳幼児期にどれだけフロー状態を経験できるかが重要になります。
乳幼児期からフロー状態を数多く経験しているとスイッチの切り替えが上手になり、ここぞというときにフロー状態のスイッチが入り、高い集中力を発揮できるのです

 

子どもの意思を尊重する

得意なことや好きなことを「誰にも負けない才能」に育てるためには集中力が大切です。

勉強でもスポーツでも、どの分野でも才能を開花させる人に共通するのは、親から抑圧されず、自分の意思を尊重してもらったということ。

親はさまざまな場面で好きなことに集中できる機会を作ってあげることが重要です。

 

能力を身につける時期は子ども自身が決める

親の立場になると、「この月齢ではここまでできないといけない」「他の子よりも先取りして覚えさせたい」と気を急いでしまうもの。
しかし、その能力を身につけるかどうかを決めるのは子ども自身です。

子どもは自分の能力をわかっていて、いま必要なことだと思えば自分から積極的に手を伸ばします。
逆にいまではないと判断したものには関心を示しません。

無理強いはせず、子どもが関心を示したときに必要な環境を用意することが親の大きな役割です。

 

変化の時代に必要な普遍的能力

AI技術の進展がめまぐるしく、平均寿命も100歳をこえるといわれている今の時代。
人生が長く、そして変化が速い時代を豊かに生きるには、詰め込み教育による学びではたちうちできません。

どんな時代にも対応できるのは次の3つの普遍的な能力です。

  • 自分で考え、解決する力
  • 自分を信じる力
  • 豊かな人間関係を築く力

 

子どもは自分で終わりを決められる

子どもでも赤ちゃんでも、自分で決めるという経験は大切です。
やりきったという達成感や満足感はもちろん、意思を尊重してもらったという信頼感も芽生えます

なかなかむずかしい場合もありますが、「もうそのくらいにしようね」と親が途中で終わりにするのは控えたいところです。

 

スマホは集中の質が異なる

スマホを育児に活用している人が増えています。
これだけITが発達している世の中であるため、まったくスマホを見せないのはバランスが悪いでしょう。
スマホやテレビを見ない生活をしていると、周りの子と話が合わないなど、かえって子どもの世界を狭めてしまうリスクもあります。

ただし、スマホやテレビは受け身の刺激にすぎません

同じく長時間集中していても、自分の体や頭を使って能動的に遊ぶおもちゃと、受動的に情報を受け取るだけのスマホとでは、集中の質が異なります

 

モンテッソーリ教育を実践してみよう!

人が持つ9つの知能の中から「絵の知能」、「感覚の知能」、「人の知能」の3つ、そして集中力についての内容をピックアップしました。

子どもの能力を引き出す具体的な遊び方や心得について、興味を持っていただいた方はぜひ本を手に取ってみてくださいね。

 

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