【必読】1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ

オススメの本

「1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ」

著者は立石美津子さん

 

 

子育てに一生懸命なお父さん、お母さん。
あるいは子育てに少し疲れぎみのお父さん、お母さんにはぜひこの本を一読していただきたいです!

赤ちゃんがお腹の中にいたときは、「無事に産まれてくれさえすればいい」と願い、そして元気に産まれてきてくれた我が子を見て、とても幸せな気持ちになったことと思います。

ところが子どもを育てていくと、思い通りにならないことがたくさん起こります。
おむつの替え方や授乳の仕方は習うことができても、ほめ方や叱り方、しつけ方はだれかに教わることはありません

そうなると必然的に、自分が親から受けた育て方をそのまま自分の子どもに再現してしまいます

また書店やネットには、「ほめて育てよ」「頭が良くなる子育て」「思いやりのある子に育てるには」など、親を追い立てるような情報がたくさんありますから、つい焦ってしまいます。

しかし理想の親・理想の子どもを追いかける子育ては、時に不幸を生みます

何を隠そう著者の立石さん自身が、理想を追いかける完璧主義なお母さんに育てられ、ツラい時期を過ごした張本人でした

そして「もし自分に子どもができたら、絶対に私と同じ道は通らせない!」と心に決めていたのに、いざ妊娠したときには「優秀な子に育てなければ!」という思いに駆られるようになっていたとのことです。

しかし2歳になっても「ワンワン」「ママ」の言葉さえ出ないことを不安に思い病院へ行くと、息子さんは知的障害のある自閉症と診断されたそうです。

立石さんのようにショッキングな出来事でもない限り、親の行動が子どもを苦しめていることには気づきません。
みなさん子どものためによかれと思ってやっているわけですから。

だからこそ、子育てに奮闘している親御さんには、一度立ち止まって自分の行動を振り返ってみてほしい

これが、本書に込められた思いです。

前置きが長くなってしまいましたが、本書の結論は、一番良い子育てとは「テキトーさ」を持って子どもと接すること
そして子育ての目的は子どもの自立であるということです。

本書で述べられている「テキトーな子育て」と「子どもの自立」について、少し紹介させていただきます。

 

「テキトーな子育て」と「子どもの自立」

まずは「テキトーな子育て」とはどんな子育てなのか、その真意について。
そしてなぜ「テキトーな子育て」が「子どもの自立」につながるのかを説明させていただきます。

 

「テキトーな子育て」とは

「テキトーな子育て」とは、もちろんですが投げやりに子育てするという意味ではありません

  • 親の価値観を押し付けず、子どものありのままを受け入れる。
  • 他人と比較して、自分にないものを嘆くことも妬むこともしない。
  • 親が先回りして何でもやってあげる過保護・過干渉にならない。
  • 子ども自身に行動させる・気付かせる。
  • 答えではなく考える材料を与える。
  • ときには痛い目にもあわせる。
  • 子育てに疲れたらがまんしない。

このように、親が過保護にならず、適度に力を抜いて子どもと接することが「テキトーな子育て」です。
テキトーな子育ては、子どもの自立とお母さんお父さん自身の幸せな子育てにつながります

 

子育ての目的は子どもの自立

「助長」という言葉の由来をご存知でしょうか?

古代中国にまじめな男がいて、隣の苗が青々としているのを見てうらやましく思いました。
自分の苗も早く成長させようと思って、先っぽを少しずつ引っ張りました。
翌朝起きてみると、自分の苗は全部枯れていました。

ここから「不必要な力添えをして、かえって害すること」を「助長」というようになりました

子どものためによかれと思って過干渉に口を出すこと、困らないようにと先回りして手を出すことは、子ども自身で伸びる力を損ねます

自立するために一番大切なことは、自己肯定感を確立させること

自分を好きで自信を持てるからこそ、どんな辛いことがあっても乗り越え、人生を切り開いていくことができます。

そのためには、子どもの成長を親が助長してしまってはいけません
大切なのは「肥料をやったら、あとはじっと見守る」という姿勢です

 

「テキトーな子育て」の実践方法

では次に、「テキトーな子育て」の実践方法です。

本書の構成は全5章に分かれています。

第1章 言葉編
第2章 お勉強編
第3章 しつけ① 家の中編
第4章 しつけ② お出かけ編
第5章 お母さんの行動編

子どものためにやってしまいがちだけど、実は子どものためにならない代表的なお母さんの習慣が45個、第1章から第5章に分けて述べられています

今回はそれぞれの章から1~2例ずつ、抜粋して紹介させていただきます。

 

言葉編:根ほり葉ほりきかない

子どもの外での行動は気になるものです。

とはいえ、「今日は何をして遊んだの?ケンカしないでみんなと仲良くできた?」「明日の持ち物は何だって?プリントはもらってきたの?」と矢継ぎ早に質問の嵐では、「ちょっと休ませてよ…」と子どもは感じます。

家に帰ってきたら、ひとこと「おかえり」

すると子どもは今日起きた出来事を話し始めます。
特に口をはさむこともなく、「うんうん」「へー」「そうなんだぁ」と耳を傾けてあげるだけで十分です

仮に子どもが「○○ちゃんとケンカしちゃった…」といったときも、過敏に反応して、刑事のように尋問するのはNG。

子どもは単に「ケンカしちゃった」という事実をきいてもらいたいだけで、親に何とかしてほしいと言っているわけではないのです。

 

お勉強編:知ったかぶりしない

親だからといって、子どもの質問に何でも答えられなくてもいいんです。
あいまいな記憶で答えて、間違った情報を教える方がよくありません。

「ごめん、お母さんわからないから図鑑で調べてみて!」
そういって子どもに自分で調べる習慣がついたら、それが一番よいでしょう

質問されて、答えを出してやることは簡単です。
でも知識を与えるだけでなく、勉強の仕方や知的好奇心を満たす喜びを伝えることが肝心です。

この探求心があれば、親が見ていないときでも勉強するようになります。

 

しつけ 家の中編:寝坊させる

どこの家も朝は大忙しです。
寝起きの悪いわが子を起こしにいく余裕なんかありません。

5歳になったら親が起こしにいくのは過保護。
小学校に入学すると、子どもは時計を見て授業時間や休み時間を知り、行動することを求められるからです。

目覚まし時計を買ってやり、セットの仕方を教えて、明日からでも自分で起きるようにさせましょう

時間通りに起きてこないことがあっても「時計が鳴ってるよ、起きなさい」と助けてしまうと、目覚まし時計を買ってきた意味がありません
最終的には親が起こしてくれると学習してしまうからです

子どもが遅刻しそうになって「なんで起こしてくれなかったの!」と言ってきても、「自分で起きるって約束したよね」と淡々と突き放しましょう。

 

しつけ お出かけ編:子どものケンカに口を出さない

近所の公園で遊んでいるときや、家にお友達を招いたとき、兄弟姉妹がいる場合など、子どもはよくケンカをしますね。

小さい頃は、「悔しい」「悲しい」「おもちゃを独り占めしたい」という感情にフタをしないことが大切です。

”自分の欲求を通そうとしたら、それを相手が拒否した”
そんなやりとりの中で、子どもは「じゃあ我慢しよう」とか「一緒に使おう」と解決策を考えながら社会性を身につけていきます

人生がスタートして間もない時期は、大いに子ども同士でケンカしたり、ぶつかり合いをさせればいいのです。
その中で、相手が泣いたり、自分も悔しい思いをして、相手を思いやる気持ちが芽生えていきます

どうしても親の仲裁が必要な場合は、「ケンカはやめなさい!」と命令するのではなく、解決策の提案など、両者の気持ちが収まるようアドバイスしてあげるとよいでしょう。

 

しつけ お出かけ編:親バカを恐れない

せっかく褒めてもらったのに、無意識に謙遜し、否定してしまう。
控えめな行動を美徳とする日本人ならよくあることかもしれません。

しかし、子どものことを謙遜することは、百害あって一利なしです。

小さい子どもは謙遜の美学や社交辞令を理解できません。
それをそばできいている子どもは、親の言葉を真に受けてしまいます。
一番好きな人から認められず、他人の前で否定されては心に大きなダメージを受けることでしょう。

ですから親バカでいいんです。
他人にいくらけなされても、世界一大好きなお母さん、お父さんがほめてくれたらそれでいいんです

子どもは親から自分のありのままを受け止めてもらえて自分が好きになります
「自分は愛されている、認められている、自分には価値がある」と思えて自己肯定感が育ちます

これは人生の荒波をのりこえるための大きな武器になります。

 

お母さんの行動編:子育てに自分を犠牲にしない

子育てに疲れたらがまんしなくていいんです
イライラしたり、あまりに疲れて子どもの相手ができないときは、耳栓とアイマスクで目と耳をふさいでしまいましょう。

どんなに子どもを愛していても、甲高い声で騒がれたり、目の前をバタバタと走り回られるとイライラします。

昨日、散々叱ってシュンとしていたのに、翌日にはケロッとして、また昨日のバトルの繰り返し…。
そんなときは、子どもを変えようとするより、自分の状況を変える方がてっとり早いです。

アロマを炊いたり、BGMを流したり、自分の平静を保つための避難方法を準備しておきましょう

 

肩の力を抜いて子どもを見守ろう

子どもの自立を望むなら、親は成長を助長しないことです。

親」という字は木の上に立って見守ると書きます

親が先回りして何でもやってあげる過保護・過干渉にならない。
子ども自身に行動させる・気付かせる。
答えではなく考える材料を与える。
ときには痛い目にもあわせる。
などなど、肥料をやったらあとはじっと見守るという姿勢が大事なのですね

 

また、親の価値観を押し付けず、子どものありのままを受け入れる。
他人と比較して、自分にないものを嘆くことも妬むこともしない。
子育てに疲れたらがまんしない。
このように、少し肩の力を抜いてみることが、お父さん、お母さん自身の幸せな子育てにつながるのかもしれません

 

子どもの自立を目的とすること。
それはつまり、子どもが人間として一人前になって、いつかお別れする日に向けた子育てです。

そう考えると少し寂しい気もしますが、何事においても、最終的な目的が明確であるかそうでないかは、きっと未来に大きく影響するはずです。

さて、今回紹介させていただいた具体例はほんの一部です。
興味を持っていただけた方はぜひ、本書を手に取ってみてくださいね。

 

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